4月18日(土曜日)のイーサリアム(ETH)は、前日の米イラン緊張緩和を受けたラリーの勢いを維持し、2,400ドル台を回復して推移しています。重要抵抗帯を久々に突破したことで、短期トレンドの転換点を迎えています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年4月18日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、2,400ドル台前半で強含みの展開となっています。前日4月17日、イランのアラグチ外相によるホルムズ海峡完全開放の宣言を受け、ETHはビットコイン(BTC)とともに急騰し、一時2,464ドル台まで上昇しました。
これは約2カ月続いた2,100〜2,400ドルのレンジ上限をついに突破する動きとなり、MACDではゴールデンクロスが形成されました。
加えて、スポットETH ETFは6営業日連続で純流入を記録しており、4月17日単日では約1.27億ドルの資金が流入しました。「規制緩和期待+地政学リスク後退+機関投資家マネーの戻り」という3つの追い風が同時に働いた形です。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



このように考えられるのではないでしょうか。
本日のETH相場を読み解くうえで軸になるのは、ホルムズ海峡開放によるマクロ環境の急変と、2,400ドル突破というテクニカル上の転換点です。ここ数週間BTCに大きく後れを取ってきたETHですが、ETH/BTC比率も3カ月ぶりの高水準を維持しており、相対的な底入れの兆しが見え始めています。
後述の価格動向セクションでは、2,400ドル回復の持続性と次の節目となる2,500〜2,600ドルまでの道筋を整理していきます。オンチェーン項では、ネットワーク取引数の急増とステーキング拡大という、実需面の強さを確認します。
マクロ項では原油急落と米株最高値更新の中でのETHの位置づけを、ファンダメンタルズ項ではGlamsterdamアップグレードやETF資金動向をお伝えします。最後に地政学項で、4月22日に迫る停戦期限までの注意点を整理します。
読者の皆さまには、「BTCに追随するアルト」ではなく「独自のストーリーを持つ基盤資産」としてのETHを改めて眺める視点を持っていただければと思います。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(2026年4月18日) | 約2,423ドル(約36.8万円) | 2カ月ぶりの2,400ドル回復 |
| 前日比 | +3.86%(24時間) | 週次では約+3.87% |
| 24時間高値 | 約2,464ドル | 直近1カ月の高値更新 |
| 24時間安値 | 約2,317ドル | ボラティリティ拡大 |
| 直近30日レンジ | 約1,940〜2,464ドル | 上限をついに突破 |
| 上値抵抗 | 2,500〜2,600ドル | 次の節目、2024年来の滞留帯 |
| 下値サポート | 2,300〜2,380ドル | 旧レジスタンスが支持線に転換 |
| 50日移動平均 | 約2,127ドル | 50日線から大きく上方乖離 |
| 200日移動平均 | 約2,128ドル | 長期線も上抜け、強気サイン |
| MACD | ゴールデンクロス形成 | 強気モメンタム加速 |
| 史上最高値 | 約4,955.90ドル | 2025年8月記録、現在-51% |
| 時価総額 | 約2,924億ドル(第2位) | BTCの約19%の規模 |
| 24時間出来高 | 約262.3億ドル | 平常時の3倍超 |
2026年4月18日時点のデータでは、ETH/USDは2,423ドル台で推移していました。24時間の値幅は2,317〜2,464ドルと約147ドル幅に拡大し、ここ数週間続いた狭いレンジ相場とは大きく様相が異なっています。
前日終値は2,328.97ドル、そこから約3.87%上昇する形で本日を迎えました。24時間出来高は約262億ドルと、平常時の3倍以上の水準に膨らんでいます。
テクニカル面では、50日線・200日線の両方を明確に上抜け、MACDはゴールデンクロスを形成しました。RSIは62付近で中立圏の上方に位置しており、まだ過熱感は出ていません。
次の上値目標は心理的節目の2,500ドル、続いて2024〜2025年の滞留帯である2,600ドルとなります。逆に下値では、旧レジスタンスだった2,380ドル付近がサポートに転換しているかが試されます。



イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
前日のラリーでは、ETHのデリバティブ市場でも大規模なショート清算が発生しました。仮想通貨市場全体で約8.2億ドルの清算が発生したうち、ETHとその関連アルトが大きなシェアを占めたと見られています。
CoinMarketCapによれば、ネットワーク利用面ではEthereum上の日次トランザクション数が前週比+41%と急増し、約360万件に達しました。これは主要L1チェーンの中で最大の伸び率です。
| 指標 | 数値 | 前日比・補足 |
|---|---|---|
| 日次トランザクション数 | 約360万件 | 前週比+41%、L1で最大伸び率 |
| 総ステーキングETH | 約3,580万ETH | 循環供給の約30%が拘束 |
| ステーキング利回り | 約2.8〜3.5%(年率) | BlackRock ETHBは報酬の約82%を分配 |
| Ethereum Foundationステーキング量 | 70,000 ETH | 4月上旬に完了、年間390-540万ドル利回り |
| 取引所ETH残高 | 減少傾向継続 | コールドストレージへの移動続く |
| EIP-1559バーン量 | 取引急増で増加基調 | ネットデフレ傾向の強まりに期待 |
4月16日時点でRSIは約62、19の弱気シグナルに対し13の強気シグナルと、指標面ではまだ慎重派が多い状況です。ただし、ETH/BTC比率は0.0313前後と3カ月ぶりの高値を維持しており、次の0.034を突破できればBTCに対するキャッチアップが本格化する可能性があります。



出典:CoinCodex
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
4月17日のマクロ環境は、まさにETHにとって理想的な「リスクオン一色」の一日となりました。ホルムズ海峡完全開放でWTI原油は約11.5%下落し85.90ドル、Brent原油も10%超下落し89ドル近辺まで急落、米株ではS&P500が7,143.79ポイントの新高値を更新しました。
インフレ期待の後退は、4月29日のFOMCでのハト派姿勢への期待につながり、金利低下見通しに敏感に反応するハイベータ資産であるETHにとって特に大きな追い風となっています。
また、Bloombergは、今回のラリーで仮想通貨関連株式も急騰し、デジタル資産トレジャリー企業が最大20%上昇したと報じました。ETHやSOL、XRPなどの主要アルトコインも軒並み4〜5%の上昇を記録しています。



出典:CoinDesk
イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
イーサリアム(ETH)のファンダメンタル面でも、明るい材料が続いています。米スポットETH ETFには4月17日単日で約1.27億ドルが流入し、6日連続のプラスとなりました。直近6日間の累計流入は約3億ドルに達します。
BlackRockのiShares Ethereum Trust(ETHA)は運用資産65億ドル超となり、ETH ETF市場の主力商品としての地位を固めています。ステーキング対応型のETFもBlackRockとGrayscaleから既にローンチされており、年率2.8〜3.5%の利回りを投資家に還元する仕組みが機能し始めています。
技術面では、2026年上半期に予定される「Glamsterdam」アップグレードが最大の注目点です。並列実行の実装とガスリミットの100Mレベルへの引き上げにより、L1の処理能力とユーザー体験が大きく向上する見込みです。下半期には、量子耐性機能と口座抽象化を実装する「Hegota」アップグレードも控えています。
Ethereum Foundationは4月上旬に70,000 ETHのステーキングを完了し、年間390〜540万ドルの利回りを得られる体制を整えました。これは、これまで定期的にETHを売却していた同財団が、持続可能なファンディングモデルへ移行した象徴的な動きです。



出典:CoinGecko
イーサリアム(ETH)と地政学・国際情勢
本日の相場を突き動かした最大の材料は、前日4月17日のホルムズ海峡完全開放宣言です。イラン・アラグチ外相はX(旧Twitter)で「イスラエル・レバノン停戦に伴い、ホルムズ海峡は停戦残存期間中、全商業船舶に対して完全に開かれる」と発表しました。
ETHはBTCと同じく地政学リスクに敏感な資産ですが、その感度はBTCよりも高い傾向があります。過去2カ月の中東情勢悪化局面ではBTC以上に下落幅が大きかった分、緊張緩和時のリバウンドもより力強い動きとなっています。
ただし、停戦期限は4月22日に迫っており、イラン革命防衛隊(IRGC)が米国による海上封鎖継続を「合意違反」と見なしていると報じられている点には注意が必要です。交渉が決裂すれば、原油価格再上昇・米株下落・ETH売りというシナリオが再び浮上します。
一方で、Citi、Standard Charteredなど主要金融機関はETHの中長期目標を据え置くか上方修正する姿勢を崩しておらず、Standard Charteredは2026年末目標12,000ドルという強気見通しを維持しています。短期の地政学と中長期のファンダは、明確に切り分けて見る必要があります。



出典:CryptoNewsZ
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
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