4月20日(月曜日)のリップル(XRP)は、週末の米イラン交渉決裂を受けて1.41ドル付近まで下押しされています。ただし、週次では+6.7%と主要コインの中で最大の上昇率を維持しており、BTC・ETHと比べて依然として相対的に強い動きを見せています。
リップル(XRP) 相場解説(2026年4月20日)
リップル(XRP)の注目ポイント
本日のリップル(XRP)は、1.41ドル台で推移しています。週末にイランが米国との2回目の交渉を拒否し、さらに米海軍がイラン籍船を拿捕したことで、暗号資産市場全体がリスクオフ局面に入っていますが、XRPの下げ幅は24時間で約-1.3%と、BTC(-1.6%)やETH(-2.5%)と比較して限定的です。
週次ベースでは、XRPは+6.7%と主要コインの中で最大の上昇率を記録し、月足で+3.3%とプラス圏に踏みとどまっています。先週発表されたRakuten WalletのXRP取扱い開始、Ripple・Kyobo Life(韓国)による国債トークン化パイロット、XRPLへのZKプルーフ統合といった一連のファンダメンタル材料の強さが、地政学ノイズを吸収している構図です。
加えて、ETHを基盤とするKelp DAOハッキング事件(約2.92億ドル流出)はXRP市場には直接の影響を与えておらず、DeFi混乱下での「代替候補」として一部の資金を引き付けている可能性もあります。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



このように考えられるのではないでしょうか。
本日のXRP相場を読み解くうえで意識したい軸は、「地政学リスクに対する相対的耐性」と「XRPL独自のファンダメンタル材料の持続性」という2点です。
後述の価格動向セクションでは、1.37〜1.50ドルのレンジと、下値1.37ドルのサポート、上値1.45〜1.55ドルのレジスタンスを整理していきます。オンチェーン項では、XRP ETFの伸び悩みと、XRPL上でのネットワーク活動拡大という構造変化を確認します。
マクロ項では原油急反発・米株再開のインパクト、ファンダメンタルズ項ではRipple CLARITY Act期待、XRPL lending protocol、プログラマブル・プライバシー機能などの最新技術動向をお伝えします。最後に地政学項で、4月22日の停戦期限を前に重要となるポイントを整理します。
読者の皆さまには、「短期の値動き」と「XRPが金融インフラとして成長していく中長期の流れ」という2つの視点を切り分けて持っていただければと思います。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(2026年4月20日) | 約1.41ドル(約215円) | 週末の下押しから踏ん張る局面 |
| 前日比 | -1.31%(24時間) | BTC・ETHより下げ幅限定的 |
| 週次騰落率 | +6.7% | 主要コインで最大の上昇率 |
| 月次騰落率 | +3.3% | 唯一プラスを維持する主要コイン |
| 週間高値 | 約1.49ドル | 4/17記録 |
| 週末安値 | 約1.40ドル | 4/20朝の水準 |
| 直近30日レンジ | 約1.28〜1.49ドル | 値幅は約0.21ドル |
| 上値抵抗 | 1.45〜1.50ドル | 23.6%フィボナッチ・心理的節目 |
| 次の抵抗 | 1.55〜1.60ドル | 100日EMA付近 |
| 下値サポート | 1.37〜1.40ドル | 旧レジスタンスが支持線に転換 |
| 50日EMA | 約1.38ドル | 上抜け維持 |
| 200日EMA | 約1.88ドル | 長期線は依然として上値 |
| 時価総額 | 約880億ドル(第4位) | BTC・ETH・USDTに次ぐ |
| 24時間出来高 | 約29.6億ドル | ボラ拡大を反映し増加 |
| 史上最高値 | 約3.66ドル | 2025年7月18日、現在-61% |
2026年4月20日時点のデータでは、XRP/USDは1.41ドル付近で推移していました。前日終値の1.44ドルから約-1.31%の下押しとなっていますが、1.37〜1.40ドルのサポート帯が機能しています。
テクニカル面では、MACDが強気圏に転換し、50日EMA(1.38ドル)上抜けを維持している構造は健全です。RSIは約64.94と中立圏の上方に位置し、過熱感は限定的です。
CoinMarketCapの分析によれば、XRPの当面のレジスタンスは23.6%フィボナッチ・リトレースメントの1.45ドルと、心理的節目の1.50ドルに位置します。1.45ドルを明確に上抜けた場合は1.55〜1.60ドルの100日EMA圏までの上昇余地があります。一方、1.37ドルのサポートを下抜けると1.28ドル付近までの調整リスクが高まります。
90日ベースでは-27.9%とまだマイナスですが、短期の強さと中期の弱さが拮抗している構造が鮮明になっています。



リップル(XRP)のオンチェーンデータ
オンチェーンデータは、短期・中期で異なるシグナルを発しています。スポットXRP ETFの直近1週間の純流入は堅調ながらも、2026年通年では運用資産(AUM)が約10.8億ドルにとどまり、XRP時価総額に対する比率はわずか1.2%となっています。機関投資家の本格的な採用はまだ限定的です。
一方で、XRPLのネットワーク活動は堅調です。2026年3月末時点で累計取引件数は40億件を突破し、日次取引件数は約300万件、RWA(リアルワールドアセット)トークン化残高は約4.74億ドル規模まで拡大しています。
| 指標 | 数値 | 前日比・補足 |
|---|---|---|
| 取引所XRP残高 | 2025年2月比 -16.28% | 浮動株細り継続 |
| XRP ETF総運用資産(AUM) | 約10.8億ドル | 時価総額比でわずか1.2% |
| XRP ETF直近週次流入 | 複数日連続プラス | Bitwise・21Shares中心 |
| XRPL累計取引件数 | 40億件超 | 2026年3月末時点 |
| XRPL日次取引件数 | 約300万件 | 高水準を維持 |
| XRPL上のRWA残高 | 約4.74億ドル | 機関利用の拡大基調 |
| RLUSD時価総額 | 約13億ドル | XRPLの実需を支える |
| wXRP on Solana残高 | 約120万ドル規模 | クロスチェーン利用開始 |
The Motley FoolのTrevor Jennewine氏は、XRP ETFの運用資産が時価総額の1.2%にとどまる点を指摘し、「機関投資家の採用は限定的」とのネガティブな見方を示しています。一方で、Standard CharteredのGeoffrey Kendrick氏は下方修正後でも2026年末2.80ドル(現在比+97%)という強気ターゲットを維持しており、機関投資家のビューは分かれています。
興味深いのは、ETH市場を揺さぶったKelp DAO事件が、XRP市場には直接の影響を与えていない点です。XRPLは設計上LayerZeroなどのクロスチェーンブリッジへの依存度が低く、このようなクロスチェーン事件の影響を受けにくい構造になっています。



出典:CoinGecko
リップル(XRP)とマクロ環境との連動
XRPのBTCとの相関指数は約0.91と非常に高く、通常はBTC主導の相場と連動します。しかし、本日の値動きはやや特異で、BTCが-1.6%、ETHが-2.5%下落する中で、XRPの下げ幅は-1.3%にとどまっています。これは、ファンダメンタル個別材料の強さが地政学ノイズを吸収している証拠と言えます。
Brent原油が+5.7%急反発し94ドル台に戻るなかで、XRPの相対的な底堅さは「地政学ショックに強い暗号資産」としての新たな位置づけを示唆しています。ただし、構造的にXRPは金利感応度が高いハイベータ銘柄であり、原油高・インフレ懸念が長期化すれば最終的には他の暗号資産と同様に下押しされるリスクは残ります。
4月29日のFOMCまでの9日間で、FRBのコミュニケーション次第では利下げ期待がXRP支援材料となる可能性があります。



出典:CoinDesk
リップル(XRP)のファンダメンタルズ
XRPのファンダメンタル材料は、引き続き活発です。まず規制面では、4月16日のSEC CLARITY Actラウンドテーブルを経て、上院銀行委員会による4月下旬のマークアップ投票が目前に迫っています。この法案はXRPを「デジタルコモディティ」として連邦法で恒久的に分類する可能性があります。
技術面では、Rippleのソフトウェアエンジニアであるエドワード・ヘニス氏が、XRPLにネイティブな貸付プロトコルを導入する提案を進めていることが明らかになりました。このプロトコルは機関投資家向けに設計され、固定期間・固定レート・引受型クレジットを提供するもので、各ローンは独立した「Single Asset Vault」で運用されリスクを管理します。検証者投票段階に入っており、XRPを担保・決済資産として新たな需要を生む可能性があります。
また、Rippleのプログラマブル・プライバシー・ロードマップの一環として、コンフィデンシャル・マルチパーパス・トークン(MPT)のローンチも予定されており、機関投資家の秘匿取引需要に応える設計となっています。
ビジネス面では、先週のRakuten Wallet XRP取扱い開始、Kyobo Life(韓国)との国債トークン化パイロット、Boundless ZKプルーフ統合に続く新たな発表が期待されています。また、RippleのRLUSDステーブルコインは1年で時価総額13億ドルに到達しました。
一方で、The Motley FoolのTrevor Jennewine氏は「XRPは2026年末までに1ドルへ下落する可能性がある」とのネガティブな見方を維持しており、見通しの分かれる展開が続いています。



リップル(XRP)と地政学・国際情勢
本日のXRP相場を動かしている最大の外部要因は、米イラン関係の再緊張です。週末にイランが米国との2回目の交渉を拒否し、米海軍はイラン籍船を拿捕しました。トランプ大統領は日曜夜のメッセージで「もう”ナイスガイ”は演じない」と警告しています。
しかし、XRPの下げ幅(-1.3%)は、BTC(-1.6%)やETH(-2.5%)と比較して限定的です。これは、Rakuten・Kyobo Life・XRPL lending protocol・ZKプルーフといった個別のファンダメンタル材料が、地政学ノイズを吸収する厚みを提供している結果と言えます。
特に、XRPの主要な実需ドライバーはアジア(日本・韓国・シンガポール)と中東(UAE)であり、欧米中心のヘッドラインに対する感応度が他の主要コインより相対的に低い構造も、今回の相対的な底堅さに寄与しています。
4月22日の停戦期限までは、パキスタンを仲介役とする協議の再開有無が焦点となりますが、XRPは規制面(CLARITY Act)と技術面(lending protocol・プライバシーMPT)という2つの独自ドライバーが同時並行で進行しているため、地政学イベントだけでトレンドが大きく崩れる可能性は限定的と見られます。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
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| 住所 | 〒140-0002 東京都品川区東品川2丁目3番12号 Tennozu Bay Tower 22階 |
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(※2023年1月31日に株式会社AWZから商号変更)
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